そらいろ!

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傑作揃い!おすすめホラー小説ランキングベスト20

 

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今回は非日常の恐怖を手軽に楽しめる人気ジャンルのホラー小説を取り上げます。ホラー小説といえば専門のレーベルが少ないこともあって普段あまり読まない人からするとイマイチピンと来ないかもしれません。

 

そこで今回はホラー小説のおすすめ作品を、マイルド系から最恐レベルまで幅広くランキング形式で紹介していきたいと思います。

 

 

20位 メルキオールの惨劇

他に類を見ない独特の世界観とカオスなストーリー展開が光る平山夢明の人気作品。作者のイマジネーションが存分に発揮されている小説で、おそらくほとんどの人は見たことがないような尖った作風が印象に残る。とにかくインパクトは大。

 

人の不幸をコレクションする男の依頼を受けた「俺」は、自分の子供の首を切断した女の調査に赴く。懲役を終えて、残された二人の息子と暮らすその女に近づいた「俺」は、その家族の異様さに目をみはる。いまだに発見されていない子供の頭蓋骨、二人の息子の隠された秘密、メルキオールの謎…。そこには、もはや後戻りのきかない闇が黒々と口をあけて待っていた。ホラー小説の歴史を変える傑作。

 

 

19位 残穢

ファンタジー小説でもおなじみの人気作家小野不由美のホラー小説。ある事故物件に住む女性からの依頼を受けた主人公が様々な怪奇現象に襲われるというストーリー。実話を基にしたフィクションという体裁をとっているためリアリティも十分に日常の中の恐怖を体験できます。

 

この家は、どこか可怪(おか)しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢(けが)れ」となり、感染は拡大するというのだが──山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!

 

 

18位 私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。

インパクト抜群のタイトルが印象的な日向奈くららの人気ホラー小説。夜の教室で生徒たちが殺し合うという衝撃的な題材で、恐怖感もかなりのもの。学園モノのホラー小説は意外と少ないのでそういったジャンルが好きな方にもおすすめ。

 

二年C組の問題の多さには、呆れますね―教頭の言葉が突き刺さる。また私のクラスの生徒が行方不明になった。これでもう4人だ。私はその失踪にあの子が関係しているのではないかと恐れている。宮田知江。ある時から急に暗い目をするようになった女生徒だ。私は彼女の目が恐い。でもそんなことは、これから始まる惨劇に比べれば些細なこと。なぜなら私は、夜の教室で生徒24人が死ぬ光景を目にすることになるのだから…。

 

 

17位 かにみそ

ホラー小説とは思えないポップな表紙が目を引く倉狩聡の代表作。最初はかわいく育てていたカニが日に日に成長していき遂には...というお話。直接的な描写は抑え目なので軽く読めるホラー小説をお探しの方にはピッタリな作品だと思います。

 

全てに無気力な20代無職の「私」は、ある日海岸で小さな蟹を拾う。それはなんと人の言葉を話し、体の割に何でも食べる。奇妙で楽しい暮らしの中、私は彼の食事代のため働き始めることに。しかし私は、職場でできた彼女を衝動的に殺してしまう。そしてふと思いついた。「蟹…食べるかな、これ」。すると蟹は言った。「じゃ、遠慮なく…」。捕食者と「餌」が逆転する時、生まれた恐怖と奇妙な友情とは。話題をさらった「泣けるホラー」。第20回日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作。

 

 

16位 異形のものたち

幻想怪奇小説という独自のジャンルを確立した小池真理子の短編集。幻想的で独特な世界観を作者の圧倒的筆致で描いた名作です。ホラーの中でもファンタジー寄りの作品なので、ファンタジー好きな方にもおすすめできる作品。

 

母の遺品整理のため、実家に戻った邦彦。安寧とは言えない妻との関係、存命だったときの母と父のこと……思いを巡らせながら、セミの合唱響く農道を歩いていた。
ふと気が付くと、向こうから白い日傘をさした和服姿の女性が歩いてくる。女はその顔に、般若の面をつけていた――。

 

15位 隣の家の少女

凄惨な監禁虐待事件を描いたアメリカの作家ジャック・ケッチャムの代表作。まあ後味の悪い小説で読み進めるのを躊躇する場面も何度かありました。ただ、ここまでリアルに人間の狂気を描いた作品もまた無いように思います。間違いなく万人向けではないですが。

 

1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣のルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を―。

 

 

14位 ぼぎわんが、来る

映画化も決定した人気ホラー作家澤村伊智のデビュー作。謎の怪物や様々な怪奇が次々と主人公に襲い掛かるという王道でシンプルな構成ながら、読者を惹きこむ巧みな筆致が特徴です。エンターテイメント小説としても質の高い作品。

 

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。それ以降、秀樹の周囲で起こる部下の原因不明の怪我や不気味な電話などの怪異。一連の事象は亡き祖父が恐れた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか。愛する家族を守るため、秀樹は比嘉真琴という女性霊能者を頼るが…!?全選考委員が大絶賛!第22回日本ホラー小説大賞“大賞”受賞作。

 

 

13位 乙霧村の七人

人気ミステリ作家伊岡瞬のホラー小説。閉鎖的な村で殺人鬼に追いかけられるという恐怖を描いた作品で、軸が固まっているので物語としても読みやすい作品でした。ホラー映画好きには特におすすめの作風かもしれません。

 

かつて乙霧村で、戸川稔という男に一家五人が殺されるという凄惨な事件が起きた。あれから二十二年──この事件を題材に『乙霧村の惨劇』という作品を書いた泉蓮が顧問を務める大学の文学サークルのメンバー六人がこの村を訪ねる。事件当時と同じ豪雨の中、彼らは斧を持った大男に襲われる。閉ざされた集落で一体何が起きたのか!? 戦慄のホラー・サスペンス!

 

 

12位 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子

ドラマ化されテレビシリーズでも人気を博した内藤了の代表作。刑事モノのホラー小説といえばこちらの作品です。ホラー小説の中でもミステリ寄りの題材で、ドラマファンからそうでない方まで万人におすすめできる作品。

 

奇妙で凄惨な自死事件が続いた。被害者たちは、かつて自分が行った殺人と同じ手口で命を絶っていく。誰かが彼らを遠隔操作して、自殺に見せかけて殺しているのか?新人刑事の藤堂比奈子らは事件を追うが、捜査の途中でなぜか自死事件の画像がネットに流出してしまう。やがて浮かび上がる未解決の幼女惨殺事件。いったい犯人の目的とは?第21回日本ホラー小説大賞読者賞に輝く新しいタイプのホラーミステリ!

 

 

11位 凶宅

家の中に潜む恐怖を描いた三津田信三のホラー小説。小学生が主人公の作品で、子どもならではの描写がうまくホラーとマッチしている作品です。分かりやすく怖がらせてくれる作品なので、そういった小説を求めている方には特におすすめです。

 

山の中腹に建つ家に引っ越してきた、小学4年生の日比乃翔太。周りの家がどれも未完成でうち棄てられていることに厭な感覚を抱くと、暮らし始めて数日後、幼い妹が妙なことを口にする。この山に棲んでいるモノが、部屋に来たというのだ。それ以降、翔太は家の中で真っ黒な影を目撃するようになる。怪異から逃れるため、過去になにが起きたかを調べ始めた翔太は、前の住人の残した忌まわしい日記を見つけ―。“最凶”の家ホラー。

 

 

10位 夜市

独特の世界観でのヒット作を次々と生み出し一躍人気作家の仲間入りを果たした恒川光太郎氏のデビュー作にして第12回日本ホラー小説大賞受賞の傑作小説。同年の直木賞候補作にも選出されています。

 

妖怪たちがさまざまな品物を売る妖しげな市場「夜市」に迷い込んだいずみと裕司のでの不思議な体験を描いた表題作と、純粋無垢な子供にしか立ち入ることのできない古道に迷い込んだ少年を描いた書き下ろし作品の2作を収録。

 

純和風ホラーの世界観にファンタジー要素を融合させ、読みやすく人を選ばない作品となっています。ふわっとした独特の世界観の奥に潜む独特の恐怖がクセになる一作。直接的におどかしてくる描写は少ないので怖いのは少し苦手...という人にもおすすめ。

 

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。

 

 

9位 パラサイト・イヴ

東北大学薬学部の現役理系院生作家として一躍話題となった作家瀬名秀明氏のデビュー作品。第2回日本ホラー小説大賞受賞作品。本作の設定をもとにスクウェアより発売された同名のPS用ソフトが当時大ヒットにもなりました

 

ミトコンドリア遺伝子の反乱を描いたバイオホラー小説で、空前絶後の着想と著者の豊富な知識に基づいた迫力に満ちた描写がSF、ホラーの両分野で高い評価を受けています。

 

序盤に出てくる生物学の用語なども物語を楽しむ過程で理解できるような工夫が施されているため、特に予備知識等も必要ありません。中盤からラストにかけての怒涛の盛り上がりから賛否両論を巻き起こした驚愕の結末へ......。私たちは実は何かに操られているのではないかという根源的な恐怖を題材にした作品。

 

事故で亡くなった愛妻の肝細胞を密かに培養する生化学者・利明。Eve1と名付けられたその細胞は、恐るべき未知の生命体へと変貌し、利明を求めて暴走をはじめる――。空前絶後の着想と圧倒的迫力に満ちた描写で、読書界を席巻したバイオ・ホラー小説の傑作。新装版刊行に際して、発表時に研究者でもあった著者から、科学者あるいは小説家を志す人達に贈る、熱いロングメッセージを収録。

 

 

8位 クリムゾンの迷宮

数多くのヒット作を生み出し今では映像化の常連ともなった人気作家貴志雄介氏が描くサバイバルホラーの傑作。

 

「火星」と呼ばれる見知らぬ土地の異様な光景の中で目覚めた主人公は、突然の事態に混乱しつつもほかの参加者たちと協力して迷宮からの脱出を目指すが......といった内容。著者の綿密な取材に基づいた圧倒的な描写力が読者を惹きつけます。

 

数あるサバイバル系作品の中で個人的には一番面白いと思う。これほどの没入感と緊張感は他では味わえないし、無駄な描写が一切なくスピード感にも優れている。筆者(勝手に)激賞の一作。

 

藤木はこの世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面を覆う、深紅色の奇岩の連なり。ここはどこだ?傍ら携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」死を賭した戦慄のゼロサムゲーム。一方的に送られてくるメッセージ。生き抜くためにどのアイテムを選ぶのか。自らの選択が明日の運命を決める―!

 

 

7位 霧が晴れた時

日本を代表するSF作家、小松左京氏の自薦恐怖小説集。短編集ながら質の高い作品が数多く収録されており、今なお小説界に影響を与える同氏の入門作としてもおすすめの1冊。

 

表題作「霧が晴れた時」は、山へハイキングに出かけた一家が峠の休憩所に立ち寄った。そこに人の姿は見当たらなかったが、少し前までそこにいたような様子がうかがえる。山道には霧が立ち込め、いつしか妻と子の姿も見えなくなり......というお話。

 

各作品の分量も少なめでスラスラ読めますし、恐怖小説と銘打っている通りもちろんホラー要素に重点が置かれています。読み応えのある面白い作品ばかりなので、未読の方にはぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

 

太平洋戦争末期、阪神間大空襲で焼け出された少年が、世話になったお屋敷で見た恐怖の真相とは…。名作中の名作「くだんのはは」をはじめ、日本恐怖小説界に今なお絶大なる影響を与えつづけているホラー短編の金字塔。

 

 

6位 玩具修理者

パラサイトイブの同年に本作が日本ホラー小説大賞短編賞を受賞しデビューを果たしたホラーSF作家小林泰三の代表作。2002年に映画化。表題作のほか「酔歩する男」の2作を収録。

 

玩具修理者はなんでも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも……死んだ猫だって。人間だって。あなただって。なんでも直してくれる、ようぐそうとほうとふ。

 

怖い小説という表現がここまでしっくりくる作品もなかなか見ない。ストレートな恐怖を描くことがそれだけ難しいということでもありますが、この作品は......。副題作も含めてすごくおすすめ。とてもおすすめ。

 

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。ある日、私は弟を過って死なせてしまう。親に知られぬうちにどうにかしなければ。私は弟を玩具修理者の所へ持って行く…。現実なのか妄想なのか、生きているのか死んでいるのか―その狭間に奇妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。

 

 

5位 リング

1998年に映画化され、日本のホラーブームの火付け役ともなった大ヒット作品の原作小説。ドラマ版などテレビ放送も多くおなじみの作品ですが、映画、ドラマ版と大きく異なる点もあり、一度見たことがあるという人にもおすすめ。

 

そのビデオを見たものは1週間以内に死ぬという呪いのビデオを題材として物語は進んでいきますが、貞子は追いかけてきません。映像版のような直接的な恐怖ではなく、静かに迫りくる恐怖描写が鋭く光る一作。

 

作品の怖さ、面白さは折り紙付きですし、小説の良さを生かした緻密な描写良かったです。予想していたよりもストーリー展開がしっかりしていて、1つの物語としてもしっかり楽しめました。

 

同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。―そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった…。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。

 

 

4位 獣儀式

常軌を逸した過激な描写がホラーファンに人気の友成純一氏のスプラッター小説。一部の層に絶大な人気を誇るエログロ小説の代表的作品です。

 

表題作の狂鬼降臨ほかショートショート数編収録ですが、とにかくすごい。というかひどい。ページをめくった瞬間からフルスロットルで色々なものが飛び交います。血とかなんか汁とか。猟奇的とかそんなレベルを遥かに超えています。

 

人を選ぶのは間違いないですが、極限まで追及された迫真のスプラッター描写は他では絶対見られません。ここまで褒めてるのか貶してるのかわかりませんが、作品自体の評価は非常に高いです(読めることが前提ではありますが)。興味がある方はぜひどうぞ。

 

突如あふれるように現れた殺戮“鬼”たち。なんの理由も理解も与えられず、ただ嬲られ殺されるのを待つしかない人間たち。ヒューマニズムなど嘲笑するかのように繰り返される大量虐殺。精密なスプラッター描写で地獄を描ききり、まさに神がかった著者・友成純一の『凌辱の魔界』と並ぶ世紀の傑作。残酷ショートショート12編を収録した完全版。

 

 

3位 ダイナー

ホラー小説家として絶大な支持を誇り、従来の作品とは一線を画した心理描写が高い評価を受けている平山夢明氏の人気作。第13回大藪春彦賞受賞。

 

出来心から携帯闇サイトのバイトに手を出した主人公が拷問を受けた挙句使い捨てのウェイトレスとしてプロの殺し屋が集う食堂に売られてしまうというあらすじからすでに衝撃的な作品。

 

人間の負の感情が余すところなく表現されており、血みどろの世界でのおいしそうなハンバーガーという描写のアンバランスさも見事にハマっています。猟奇的な描写はありますが、娯楽小説としても楽しめる傑作です。

 

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。
そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に、
カナコは生き延びることができるのか? 次々と現れる奇妙な殺し屋たち、命がけの恋──。

 

 

2位 鼻

第14回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。早稲田大学商学部からサウナ従業員、漫画喫茶店長を経て無職という異色の経歴が話題を呼んだ曽根圭介氏のホラー小説。

 

表題作「鼻」は、人間がテングとブタに二分されており、迫害されているテングの外科医がブタへの転換手術を決意する。一方、自己臭症に悩む刑事の俺は2人の少女の行方不明事件を捜査しており、因縁の男と再会する...というお話。よくわかりませんか?安心してください、よくわからない人ほど楽しめますよ。

 

このジャンルの小説でありながら文学性との両立が図られ独特の面白さを持つ作品です。短編集ですからスラスラ読めますし、他の収録作も完成度が高く、ライトな読者にもおすすめです。

 

人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。外科医の「私」は、テングたちを救うべく、違法とされるブタへの転換手術を決意する。一方、自己臭症に悩む刑事の「俺」は、二人の少女の行方不明事件を捜査している。そのさなか、因縁の男と再会することになるが…。日本ホラー小説大賞短編賞受賞作「鼻」他二編を収録。大型新人の才気が迸る傑作短編集。

 

1位 天使の囀り

恋人で作家の高梨は病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように自殺してしまう。他の調査隊のメンバーも異常な方法で次々と自殺を遂げる。死の直前に「天使の囀りが聞こえる...」という言葉を残して。

 

この中でどれか一つ選んでと言われたら私はこの作品をおすすめします。作者の卓越した恐怖を煽る描写と圧倒的な世界観によって、自分の心の中にある恐怖と戦わされるというか。「前人未到の恐怖が、あなたを襲う。」というキャッチコピーがまさにぴったりでした。ホラー好きなら間違いなく楽しめる、そうじゃなくても色々な意味で楽しめる傑作です。

 

この作品は、なかなか怖い。いやかなり怖い。でも不思議とページをめくる手を止めることができません、まるで何かに取り憑かれたかのように。ほら、あなたにも天使の囀りが聞こえてきませんか...?

 

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。