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【2020】これだけは読んでおきたいおすすめ推理小説20選

推理小説といえば、数ある小説の中でもファンが多く、毎年様々な作家さんの本が出版されています。ミステリー系の文学賞も増え、読書好きにとっては欠かせない人気ジャンルですよね。事件のトリックや心理描写など作者ごとの特徴が大きく出るところもあり、100年以上前から現在に至るまで長く親しまれている分野でもあります。

 

今回は、推理小説を代表するような「これだけは読んでおきたい!」と個人的におすすめしたい作品をご紹介しようと思います。

 

 

 

 

殺戮にいたる病

最後の1ページにすべての仕掛けを詰め込んだ我孫子武丸の傑作推理小説。「最後にどんでん返しが!」などといった煽り文で売り出されている作品は多々ありますが、この本ほどラストで衝撃を受ける本は他にないでしょう。作者渾身の叙述トリックを是非ご覧あれ。

 

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。

 

 

私が彼を殺した

読者への挑戦状と銘打って出版され大ヒットを記録した東野圭吾の推理小説。読みながら自分で犯人を推理していくのが好きという方にはかなりおすすめです。是非この事件の解明に挑戦してみてはいかがでしょう。

 

婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。

 

 

十角館の殺人

新本格ミステリーと称され、近年の推理小説の草分け的存在とも言える綾辻行人のベストセラー小説。閉ざされた環境で7人の学生たちが事件に巻き込まれるというオーソドックスな展開ながら、緻密なプロットと見事なトリックは今もなお色あせない名作です。

 

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。

 

 

リバース

物語そのものがリバースする人気作家湊かなえのミステリー小説。決して爽やかな世界観ではありませんが、人物の心理描写など圧倒的な筆致で読者を惹きこむ良作です。近年の推理小説の中でもかなりレベルが高いヒューマンミステリー。

 

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある"闇"があった。それをついに明かさねばならない時が来てしまったのかと、懊悩する。

 

 

そして誰もいなくなった

ミステリー以外の余計な要素を全て排した純度100%の本格推理小説。アガサ・クリスティーの小説の中でも1、2を争う人気作品です。どうして誰もいなくなったのか、あなたにこの謎が解けるでしょうか。推理小説の入門書としてもおすすめできる名作。

 

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作!

 

 

検察側の罪人

現代の日本を舞台にした雫井脩介のサスペンス小説。罪を裁く人間たちの苦悩と葛藤が描かれています。正義とは何なのか、悪とは何なのかを読者に問いかけるメッセージ性の強い作品。刑事ドラマが好きな方なんかにもおすすめしやすい小説です。

 

蒲田の老夫婦刺殺事件の容疑者の中に時効事件の重要参考人・松倉の名前を見つけた最上検事は、今度こそ法の裁きを受けさせるべく松倉を追い込んでいく。最上に心酔する若手検事の沖野は厳しい尋問で松倉を締め上げるが、最上の強引なやり方に疑問を抱くようになる。正義のあり方を根本から問う雫井ミステリー最高傑作!

 

 

獄門島

週刊文春の東西ミステリーベスト100で堂々1位に選ばれ日本の推理小説の中でも最高峰と位置付けられる横溝正史の名作小説。少し昔の作品ですが、今読んでも十分楽しめるどころかトリックに関しては感心させられてしまうほど完成度の高い内容となっています。

 

獄門島――江戸三百年を通じて流刑の地とされてきたこの島へ金田一耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたためであった。『三人の妹たちが殺される……おれの代わりに獄門島へ行ってくれ……』瀬戸内海に浮かぶ小島で網元として君臨する鬼頭家を訪れた金田一は、美しいが、どこか尋常でない三姉妹に会った。だが、その後、遺言通り悪夢のような連続殺人事件が!

 

 

占星術殺人事件

占星術という非科学的なタイトルですが、もちろん裏にはちゃんとしたトリックがある島田荘司のロングセラー作品。デビュー作とは思えないほど完成されたストーリー構成は今なお評価の高い新本格ミステリーです。この作品のトリックは現在では結構有名になってしまっていますが、推理小説初心者なら間違いなく楽しめるでしょう。

 

密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。その後、彼の六人の娘たちが行方不明となり、一部を切り取られた惨殺遺体となって発見された。事件から四十数年、迷宮入りした猟奇殺人のトリックとは!?

 

 

火車

現代ミステリーの金字塔とも名高い宮部みゆきの山本周五郎賞受賞作品。様々なジャンルで人気を誇る宮部みゆきの作品というだけあって他の推理小説と比べても抜群に読みやすい。緻密な構成に社会問題を絡めて読者をぐいぐい惹きこむ力のある一作。

 

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。

 

 

第三の時効

ハードボイルド作品の代名詞でもある横山秀夫の警察小説。いわゆる「刑事モノ」と呼ばれる小説の中でも頭一つ抜けている印象です。硬派で読み応えのある作品ですが、連作集となっているので分量は少なめで初心者からミステリーファンまで幅広く楽しめます。

 

殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か!?刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全六篇の連作短篇集。本格ミステリにして警察小説の最高峰との呼び声も高い本作を貫くのは、硬質なエレガンス。圧倒的な破壊力で、あぶり出されるのは、男たちの矜持だ―。

 

 

慟哭

心に傷を負った人間の弱さを描いた 貫井徳郎のミステリー作品。連続誘拐事件や宗教への心酔など難しいテーマを一つの作品として見事に成立させています。物理的な怖さよりも、皆がどこかに持っている人間の本質的な怖さを鮮やかに描いた怪作。

 

連続する幼女誘事件の捜査が難航し、窮地に立たされる捜査一課長。若手キャリアの課長を巡って警察内部に不協和音が生じ、マスコミは彼の私生活をすっぱ抜く。こうした状況にあって、事態は新しい局面を迎えるが……。人は耐えがたい悲しみに慟哭する――新興宗教や現代の家族愛を題材に内奥の痛切な叫びを描破した、鮮烈デビュー作。

 

 

氷菓

現代の青春ミステリーで絶大な人気を誇る米澤穂信のシリーズ作品。古典部シリーズとして複数巻が出版されている本作は学生たちが日常の中の様々な謎に挑むというテーマで、淡い青春と本格的な推理パートの両方が楽しめる良書です。

 

大人気シリーズ第一弾! 瑞々しくもビターな青春ミステリ!

何事にも積極的に関わらないことをモットーとする奉太郎は、高校入学と同時に、姉の命令で古典部に入部させられる。
さらに、そこで出会った好奇心少女・えるの一言で、彼女の伯父が関わったという三十三年前の事件の真相を推理することになり――。

 

 

ビブリア古書堂の事件手帖

もう少し軽めの作品が読みたいという方にはこちらの作品がおすすめ。殺人など大きな事件は起こりませんが、古書にまつわる謎を推理していくという一風変わった内容がまた面白い。実在の様々な本が登場するので、読書にハマるきっかけとしても絶大な効果を発揮する小説です。

 

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。

 

 

ハサミ男

こちらは前述の「殺戮にいたる病」と並び称される秀逸なトリックが見どころの推理小説です。ラストで全貌が明かされたとき、そういうことかという驚きと感心がありました。トリックを見破ってやるぞ!という気概のある方にもおすすめかも。

 

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!

 

 

七回死んだ男

同じ男が7回死ぬという荒唐無稽な設定からの見事なストーリー展開で話題を呼んだ西澤保彦の代表作。読者を惹きこむ文章の勢いが魅力。SFのテイストも随所に散りばめられており、ミステリファンとSFファンどちらにもおすすめできる名作です。

 

同一人物が連続死! 恐るべき殺人の環。殺されるたび甦り、また殺される祖父を救おうと謎に挑む少年探偵。どうしても殺人が防げない!? 不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは! 時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。

 

 

青の炎

稀代のヒットメーカー貴志祐介の傑作青春ミステリー。高校生の主人公が殺人を決意するというセンセーショナルな内容はもちろんですが、小説としての面白さもしっかり兼ね備えた力作。暗めの内容ですが、不思議とどこか爽やかで切ない雰囲気を感じさせます。最後の1行まで目が離せません。

 

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。

 

 

犯人に告ぐ

行き詰った殺人事件の犯人を捕まえるため、テレビを使い日本中を巻き込んだ劇場型捜査を行うという斬新なストーリーが高い評価を受けた雫井脩介の代表作。意外と文章はあっさりしていて読みやすく、中だるみもないので一気に読める上質なエンターテイメント作品。

 

闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった―史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。

 

 

夜行列車殺人事件

ドラマなどでもおなじみ西村京太郎の本格推理小説。同氏は非常に多作であるため、正直なところ作品によって当たり外れはありますが、ミリオンセラーシリーズはどれも評価の高いものばかりです。あなたも2時間ドラマの世界へ足を踏み入れてみませんか。

 

四月吉日午前三時の爆破決行を予告する手紙が、国鉄総裁宛に届いた。一方、「国鉄全線完乗」を目指す青年が殺され、その腕時計のアラームが、爆破予告時刻にセットされていた。国鉄当局と連携して厳戒態勢をしく十津川警部ら捜査陣は、犯人の恐るべき計画を阻止できるのか? 時刻表トリックと、息をのむ展開!

 

 

最後まで目が離せない衝撃のサイコサスペンス。トリック部分はもちろんですが、やはり読者を惹きこむ小説というのが一番すぐれた作品ではないかと思います。その点において数ある推理小説の中でもかなり高水準の作品でした。

 

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。

 

 

 

 

虹果て村の秘密

日本推理小説界の重鎮有栖川有栖の傑作ミステリー。密室殺人の謎に少年少女が挑むというオーソドックスな展開で、推理小説の魅力を思う存分堪能できる一作。ミステリー初心者でどんなもんか試しに読んでみたいという方にもおすすめできる万人向けの作品です。

 

推理作家になるという夢を持つ12歳の秀介は、同級生の優希と虹果て村で夏休みを過ごす。「夜に虹が出たら人が死ぬ」という村の言い伝え通りに、男性が密室状態の自宅で殺害される。折しも土砂崩れのため犯人と共に村に閉じこめられた二人は知恵を振り絞り謎に挑む!本格ミステリの名手による珠玉の推理。

 

 

 

 いかがでしたか?推移小説は自分で展開を予想して読むのも楽しいですし、深く考えずに話を追っていくだけでもストーリーに起伏があって面白いですよね。トリックを知ってしまうと面白さが半減してしまいますから、知らない作品に出合った時には是非すぐ手に取って読んでみてください!