そらいろ!

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読みだすと止まらないおすすめファンタジー小説20選

ファンタジー小説は、小説という創作物の利点を最大に生かしたジャンルと言えます。休日にのんびりとページをめくれば、普段私たちが想像するような非日常の体験を与えてくれる。読書好きの方はもちろんですがそうでない方にも読みやすい作品が多く、空いた時間に軽く読めるのも大きな魅力です。

 

今回は、そんな日本のファンタジー小説のおすすめ作品20選をご紹介したいと思います。

 

 

 

 

精霊の守り人

人間と精霊の世界を描いたファンタジー作家上橋菜穂子の大ベストセラー小説。近代ファンタジーの草分け的存在としても知られ、日本のハリーポッターと称されるほど高い評価を受けている作品です。まずはこれを読んでおけば間違いないファンタジー小説の鉄板。

 

30歳の女用心棒バルサを主人公に、人の世界と精霊の世界を描いたハイファンタジー。野間児童文芸賞新人賞・産経児童出版文化賞・ニッポン放送賞・路傍の石文学賞を受賞した作品で、『闇の守り人』『夢の守り人』『神の守り人(来訪編)』『神の守り人(帰還編)』と続く「守り人」シリーズの第1弾。

100年に一度卵を産む精霊〈水の守り手ニュンガ・ロ・イム〉に卵を産みつけられ、〈精霊の守り人〉としての運命を背負わされた新ヨゴ皇国の第二王子チャグム。母妃からチャグムを託された女用心棒バルサは、チャグムに憑いたモノを疎ましく思う父王と、チャグムの身体の中にある卵を食らおうと狙う幻獣ラルンガ、ふたつの死の手から彼を守って逃げることになるのだが・・・

 

 

ブレイブ・ストーリー

日本小説界のヒットメーカー宮部みゆきの長編ファンタジー小説。ファンタジーの中でも王道の設定ですが、本作の特徴は奥行きを持たせた世界観と秀逸な人物の心理描写にあります。素直になれない大人のための本格ファンタジーをご堪能あれ。

 

おだやかな生活を送っていた男の子に、突然、両親の離婚話がふりかかる。家を出た父を連れ戻し、再び平和な家族に戻りたいと強く願う少年が向かった先は、運命を変えることのできる女神の住む世界「幻界(ヴィジョン)」だった。5つの「宝玉」を手に入れ、女神のいる「運命の塔」を目指す彼を待ち受けるものとは!? トカゲ男にネコ娘、火を噴くドラゴン。コミカルなキャラクター勢とともに、次々と沸き起こるトラブルを乗り越え、少年は強くたくましくなってゆく。

 

 

空色勾玉

日本神話をモチーフにした荻原規子の純和風ファンタジー小説。大昔の自然あふれる世界が舞台となっているので、現代のコンクリートジャングルに疲れた方に是非おすすめ。古典文学とファンタジーを見事に融合させた完成度の高い作品です。

 

国家統一を計る輝の大御神とそれに抵抗する闇の一族との戦いが繰り広げられている古代日本の「豊葦原」。ある日突然自分が闇の一族の巫女「水の乙女」であることを告げられた村娘の狭也は、あこがれの輝の宮へ救いを求める。しかしそこで出会ったのは、閉じ込められて夢を見ていた輝の大御神の末子、稚羽矢。「水の乙女」と「風の若子」稚羽矢の出会いで変わる豊葦原の運命は。

 

 

君の名は。

映画が空前の大ヒットを記録した「君の名は。」新海誠監督の原作小説。人気の作品なのでご存じの方も多いと思いますが、小説版も非常に良くまとまっていておすすめです。映画未見の方はもちろん作品ファンの方も読んでみると新しい発見があるかも。

 

山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一報、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが――。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。

 

光の帝国

不思議な力を持った人々と主人公の出会いを描いた恩田陸の短編連作集。一話一話が短編になっているので、短い時間でも読みやすい作品。お話に惹きこまれ、ノスタルジックな気持ちに浸れる良質なファンタジー小説です。

 

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への思向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。

 

 

夜市

主人公の少年少女が不思議な夜市に迷い込む恒川光太郎のホラーファンタジー小説。ホラー系のレーベルからの出版となっていますが恐怖を煽るような描写は少なく、かなりファンタジー寄りなので苦手な方も安心。夕方の田舎道の薄暗い雰囲気が好きな方なんかにはうってつけ。

 

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。

 

 

天山の巫女ソニン

落ちこぼれで地上に落とされた主人公の巫女が下界で様々な人と出会い成長していく菅野雪虫の代表作。良い意味でストーリーが単純でわかりやすく、大人から子供まで人を選ばず読みやすい作品となっています。あっさりめの本が読みたい方には特におすすめ。

 

長年の修行のかいなく、才能を見限られ天山から里へ帰された、落ちこぼれの巫女ソニン。ある日ソニンは、沙維の王子イウォルが落とした守り袋を拾う。口のきけないイウォルに袋を手渡した瞬間、ソニンはイウォルの“声”を聞いてしまい―。不思議な力をそなえた少女をめぐる、機知と勇気の王宮ファンタジー!

 

 

時をかける少女

1967年の発売以降何度も映像化され、タイムリープ物の代表作とも言われる筒井康隆のロングセラー作品。その面白さは折り紙付きです。実は表題作以外にも2編の作品が収録されているので、時かけファンの方はこの機会に読んでみてはいかがでしょう。

 

放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。このにおいをわたしは知っている―そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床にたおれてしまった。そして目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始めた。思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時をこえる。

 

 

十二国記

日本で1、2を争う人気ファンタジー作家小野不由美の代表作。ファンタジー世界に絡めて、主人公の成長に主眼が置かれている作品。平凡な学生生活が一転して突然違う世界に連れていかれるというスピード感で読者をぐいぐい惹きこむ傑作小説。

 

「お捜し申し上げました」―女子高生の陽子の許に、ケイキと名乗る男が現れ、跪く。そして海を潜り抜け、地図にない異界へと連れ去った。男とはぐれ一人彷徨う陽子は、出会う者に裏切られ、異形の獣には襲われる。なぜ異邦へ来たのか、戦わねばならないのか。怒濤のごとく押し寄せる苦難を前に、故国へ帰還を誓う少女の「生」への執着が迸る。シリーズ本編となる衝撃の第一作。

 

 

オーバーロード

主人公が圧倒的な力を獲得して異世界の王を目指す丸山くがねのダークファンタジー。昨今人気の異世界モノの中でも、話の設定や展開など一般小説と比べても遜色のない秀作です。ゲームが好きな人なら間違いなくハマれるおすすめ作品。

 

その日、一大ブームを起こしたオンラインゲーム、“ユグドラシル"は静かにサービス終了を迎えるはずだった。―しかし、終了時間をすぎてもログアウトしないゲーム。意思を持ち始めたノンプレイヤーキャラクター。なにやらギルドごと、異世界に飛ばされてしまったらしい…。現実世界ではゲーム好きの孤独でさえない青年が、骸骨の見た目を持つ、最強の大魔法使い“モモンガ"となる。彼が率いるギルド『アインズ・ウール・ゴウン』の伝説が、いま始まる!

 

 

新世界より

1000年後の荒廃した日本で超能力を手に入れた子供たちを描く貴志祐介のディストピア小説。今回紹介している作品の中でも特に重厚な世界観で描かれていて、文明が後退した監視社会の日本という異色の設定が高く評価されている意欲作です。

 

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。 

 

 

獣の奏者

様々な種族が共生する世界で主人公エリンの成長を描いた上橋菜穂子の長編ファンタジー小説。異世界の景色がありありと浮かんでくるような卓越した情景描写が読者を圧倒する傑作です。子どもから大人まで幅広い世代におすすめできる作品。

 

リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが―。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける。

 

 

霧のむこうのふしぎな町

夏休みに訪れた不思議な街での体験を鮮やかに描いた柏葉幸子の名作ファンタジー小説。全編を通して明るい雰囲気で、不安になるような出来事も少ないので身構えずに安心して読めるタイプの作品。癒しを求めている方にはピッタリかもしれません。

 

心躍る夏休み。6年生のリナは、たった一人で旅に出た。不思議な霧が晴れた後、きれいだけどどこか風変わりな町が現れた。めちゃくちゃ通りに住んでいる、妙ちきりんな人々との交流が、みずみずしく描かれる。『千と千尋の神隠し』に影響を与えた、ファンタジー永遠の名作!

 

 

後宮に星は宿る

女装した少年が後宮での生活を送るという一風変わったテーマが話題を呼んだ篠原悠希のファンタジー小説。中国の架空の王朝が舞台ですが、丁寧な描写で話に入っていきやすいのも好印象。落ち着いた雰囲気でゆったりと読める良作です。

 

大陸の強国、金椛国。名門・星家の御曹司・遊圭は、一人呆然と立ち尽くしていた。皇帝崩御に伴い、一族全ての殉死が決定。からくも逃げ延びた遊圭だが、追われる身に。窮地を救ってくれたのは、かつて助けた平民の少女・明々。一息ついた矢先、彼女の後宮への出仕が決まる。再びの絶望に、明々は言った。「あんたも、一緒に来るといいのよ」かくして少年・遊圭は女装し後宮へ。頼みは知恵と仲間だけ。傑作中華風ファンタジー!

 

 

裏世界ピクニック

ちょっとしたきっかけで異世界に入り込んでしまった女子学生2人の冒険を描いた宮澤伊織の人気作。ほんわかした雰囲気の中で時折顔を出す緊張感が良いスパイスになっていて読者を飽きさせません。異世界モノ好きなら間違いなく楽しめますよ。

 

仁科鳥子と出逢ったのは“裏側”で“あれ”を目にして死にかけていたときだった―その日を境にくたびれた女子大生・紙越空魚の人生は一変する。「くねくね」や「八尺様」など、実話怪談として語られる危険な存在が出現する、この現実と隣合わせで謎だらけの裏世界。研究とお金稼ぎ、そして大切な人を捜すため、鳥子と空魚は非日常へと足を踏み入れる―気鋭のエンタメSF作家が贈る、女子ふたり怪異探検サバイバル!

 

 

RDGレッドデータガール

神社の娘巫女が様々な事件に立ち向かう荻原規子の現代ファンタジー小説。あくまで等身大のスケールで、自然な形でファンタジーを取り入れたバランスの良い作品。キャラクター達も魅力的で感情移入しやすくページをめくる手が止まりません。

 

世界遺産に認定された熊野古道、玉倉山にある玉倉神社。そこに住む泉水子は中学三年まで、麓の中学と家の往復だけの生活を送ってきた。しかし、高校進学は、幼なじみの深行とともに東京の鳳城学園へ入学するよう周囲に決められてしまう。互いに反発する二人だったが、修学旅行先の東京で、姫神と呼ばれる謎の存在が現れ、さらに恐ろしい事件が襲いかかる。一族には大きな秘密が―。

 

 

裏庭

子どもの繊細な心の内面を描いた梨木香歩のファンタジー小説。大人への成長過程での様々な悩みや葛藤の答えを見つける自分自身の旅。読めば誰しもが共感できること間違いなし。それほど人の心を揺さぶる力のこもった作品です。

 

昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。その庭に、苦すぎる想い出があり、塀の穴をくぐらなくなって久しい少女、照美は、ある出来事がきっかけとなって、洋館の秘密の「裏庭」へと入りこみ、声を聞いた―教えよう、君に、と。少女の孤独な魂は、こうして冒険の旅に出た。少女自身に出会う旅に。

 

 

神様の御用人

何の能力も持たない平凡なフリーターの主人公が突然神様の御用人に指名され、様々な人々と関わっていく浅葉なつの代表作。登場人物たちの掛け合いが小気味良いリズムで繰り出され、とても読みやすいです。軽めの作品が読みたい人にもおすすめですよ。

 

神様たちの御用を聞いて回る人間―“御用人”。ある日突然、狐神からその役目を命じられたフリーターの良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり…!?特殊能力もない、不思議な力を放つ道具も持ってない、ごく普通の“人間”が、秘めたる願いを持った神様たちにできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。モフモフの狐神・黄金とともに、良彦の神様クエストが今幕を開ける!

 

 

出雲のあやかしホテルに就職します

神様たちが泊まりに来るというホテルに就職した主人公の悪戦苦闘を描いた硝子町玻璃のファンタジー小説。日常系ファンタジーとでも言うのでしょうか、とても爽やかで優しい雰囲気の作品です。まさに読みやすくて面白い欠点のない一冊。

 

幼い頃から「幽霊」が見える特殊な力を持つ女子大生、時町見初。そんな彼女の目下の悩みは、自身の就職活動だった。面接は連戦連敗。中々決まらない就職先に、お先は真っ暗だった。しかしそんな時、大学のキャリアセンターが、ある求人票を彼女に紹介する。それは幽霊が出るとの噂が絶えない出雲のお化けホテルの求人票で―。「妖怪」や「神様」たちが泊まりにくる出雲のホテルを舞台にした、笑って泣けるあやかしドラマ!!

 

 

 

 

狐笛のかなた

人の心が聞こえる少女が霊狐の子狐と出会う上橋菜穂子の人気作。古典的な舞台に初恋を絡めたセンチメンタルな和風ファンタジー。上橋作品の中でも珍しく1冊で完結しているので、同氏の入門作としてもおすすめできる名作です。

 

小夜は12歳。人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ。ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火だった。隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる……愛のために身を捨てたとき、もう恐ろしいものは何もない。

 

 

 

いかがでしたか?ファンタジー小説は子供向けと思われがちですが、大人でも十分楽しめる、むしろ大人にこそ読んでほしい作品もたくさんあります。今回ご紹介した作品は、子どもから大人までどれも自信を持っておすすめできる作品ばかりですよ!誰もが一度は考えたことのある空想の世界にあなたも浸ってみませんか。