自分の人生は一体誰が決めるのか
この方の場合は学力は自分の努力によって勝ち取ったんだけど学歴その他が親の都合で得られなかったという話。個人のエントリーに対してとやかく評論するのはあまり好きではないのですが、少しだけ思うところがあったので少しだけ書かせていただきます。
あらかじめ断わっておくと、私はおそらくこの方より家庭環境は恵まれていますし、両親のために自分の人生の変更を余儀なくされたこともありません。なので多分何書いても上から目線になってしまうと思います。ごめんなさい。
やっぱり子どもの人生は結局親が決定づけてしまうなんて結論は悲しいしつらいと思う。思うんだけどだからこうすればいいんだ!って明確な解決法がないのがさらにつらい。
勉強して大学に入って、自分が行きたい会社に入って両親もずっと健在で、自分が死ぬまでみんな仲良く平和で健康に暮らせればそれが一番いい。でも、やっぱりどこか人生の中で大きな選択を迫られる場面ってあると思う。両親によって、親戚によって、会社によって、社会によって、世界のだれかによって、「あなたの人生をこういう風に変更してください」って言われるときが必ず来る。
その時に自分がどうしたいかを考えて、胃に穴が開くほど考えて、でも最後は自分で決めるしかない。他者の要求を受け入れて自分の道を変更するのか、自分の人生の目標のために多くの犠牲を払って外部の圧力から必死で道を守るのか。
何が正解なのかなんてわからない。それも自分で決めることだから。何十年か経った時に、自分のあの時の選択は正しかったと思えばそれは正解だったんだ。間違っていたと思えば、それは正解ではなかったのかもしれない。でも、絶対に正しい道なんてあるはずがない。だから人は大きな選択をしたあとはたいてい後悔をする。犠牲にしたものばかり見えてしまうから。
でもよく考えて、落ち着いて振り返ってみれば、あの時多くの犠牲と引きかえに手に入れたものが必ず見えるはず。どうしても譲れなかった大切なものが。だから、それをポケットに詰めて前に進んでいくしかないんだと思う。過去の自分の選択は間違っていなかったと信じて。