そらいろ!

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「何を買うか」ではなく「誰から買うか」を人々は考えている

 

会社や製品の広告や宣伝ってものをを売る上ですごく大切な要素なんだけど、それ以前に誰がどのように作っているかが求められるようになってきたんだなあという話。

 

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昔だったら、消費者は何を買うかだけ考えてればよかったんだと思う。誰から買うとか以前にそんなに選択肢がなかったし、お店に並べてある商品の中から自分が欲しいものを選んで買えばよかった。でも、段々と世の中にモノがいっぱい溢れて、ネット通販とかいう販売方法も出てきた。そしたらライバルは向かいのスーパーから全国の小売店へと一気に広がった。消費者の選択肢も広がった。これで何を買うかを一生懸命考える必要はなくなった。

 

で、価格競争が激しくなって、海外から仕入れたりコストの低い原料を使ったりして価格を下げようと頑張る人たちや、価格競争から離脱してより品質を高めようとする人たち、色々な人が出てきた。そしてある日、様々な種類の商品が並べられた陳列棚を見て、消費者はどの商品を買えばいいのかわからなくなってしまった。

 

見ただけで商品の品質や信頼性がわかるほどの判断材料はもっていなかったから。それどころか実際に使ったり食べたりしたってわからない時だってある。だから、ほかの判断基準を求めなければならなかった。そこで人々が次の基準にしたのが、「誰が作って売っているのか」ということ。

 

誰が、どのように作っているのか、パッケージを見て、ネットで調べてテレビで聞いて、人々の関心はどんどん高まっていった。日本人が作っているのか中国人が作っているのか。信頼のおける人物、会社が作っているのかといったことに大きな興味を示し始めた。

 

消費者から求められ、企業は今までは言わなくてよかったことまで情報を開示しなければならなくなってしまったので、そこで消費者を納得させられない企業は淘汰されてしまう。大ピンチ。がんばれ。

 

 

だけどこれは、大きな視点で見ればただの「市場の変化」に過ぎない。消費者の求めるものは常に変化し続けているし、一つの欲求を満たせば、また新たな欲求が生まれる。その流れの中で、今現在は商品の信頼性が市場に要求されているというだけで。だから、私はこれからどんな企業がどんなやり方で変化に適応して生き残っていくのかが楽しみです。消費者の欲求にこたえるという大きな難題を前にして、リスクを顧みず立ち向かっていく、そんな企業が生き残る世の中になることを願うばかりです。