そらいろ!

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たまに見出しがしゃべったりします。

ニコニコ動画でのアニメ配信は日本のアニメ業界を変えるか

アニメ作品がネットで公式配信されるようになって久しい今日この頃ですが、今回はこの公式配信がアニメ業界に与える影響について勝手に考察。

 

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作品の多様化と画一化

 

昔に比べて、現代のアニメ作品は間違いなく多様化しています。表現の幅が広がっているというか、単純に技術の進歩で表現できることが増えて、それが新鮮味となって昨今の作品にオリジナリティを与えている。みたいな。そのおかげで様々なジャンルの作品が楽しめるようになりました。嬉しい限りです。

 

その一方で、画一化が進んでいるとの批判も聞こえてきます。個人的にはこれが最も顕著に表れているのはライトノベル作品だと思っていて、例えば最初から主人公の周りに複数のヒロインが配置されているような作品だったり、主人公が最強の力をもって敵と戦うようなお話。

 

似たような作品が増えるのは悪いことではないと思うんです。それだけ需要があって売れているわけですから多くの作品を供給するのは至極当然なことです。

 

ただ、同じタイプの作品「しか」出てこなくなるとこれはこれで問題です。作家の方が「こんな作品を書きたい!」と思っても売れないので世の中に送り出せません。こうなってくると行き着く先が見えてきます。特定の作品が売れている間は成長を続けますが、似た作品しかなければ必ずいつか飽きます。少し違う物が読みたいと思ってもそんなものはありません。それまで心から読書を楽しんでいた人々は、ここで初めて問題に気が付くわけです。

 

とまあ画一化が進むと最終的にはこんな感じになります。ただ、ラノベ業界が将来的にこうなるという話ではありません。レーベル数の増加による作品数の爆発的な増加や、ネット小説からの引き抜きなど現状に変化を与える要素が十分存在しているのでしばらくしたら色々違ったことになると思います。

 

話が脱線しすぎましたが、多くの作品がマンガやライトノベルを原作にしているアニメ業界でも似たようなことが言われているねという事です。じゃあどうするのかと。

 

 

ちなみに、ニコニコ動画に限らずほかの公式配信サイトも含んだ意味でのネット配信ですが、わかりやすくするため代表的なプラットフォームとしてニコニコ動画を例に挙げています。

 

 

作品の多様性ニコニコ動画

 

個人的な話ですが、私はニコニコ動画でアニメが公式に配信されるようになってから視聴する作品数がかなり増えました。「それはお前がニコ厨だからだ」とかまあ半分くらいはそのせいもあるとは思いますが、マイナーな作品が注目を浴びる機会は確実に増えました。これがネット配信の大きな利点の一つです。

 

多くの人に見てもらえる機会が増加すると作品が正当に評価される可能性が高まります。宣伝の規模や作品の前評判に関わらず、高いクオリティで丁寧に作られた作品がより高い評価を得るということにつながります。

 

そういった土壌があれば見た目の派手さや有名声優、アーティストの起用などよりも、作品の内容、完成度に力を入れよう!と、いい感じの循環ですよね。これは昔と比べると実際にそうなりつつあると思います。

 

ソーシャルメディアやコミュニティサイトも巻き込んでこの流れが続いていけば、作品が画一化することなく、ユニークさやオリジナリティで勝負する作品も十分成り立ちそうです。

 

 

ネット配信で作品の売り上げは上がるか

 

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これはネット上でもよく議論されている問題です。確かに、ネットでの視聴で満足してしまえば、DVD・BD売り上げには貢献しないという考え方もあります。ただ、放映後にBDを買う人は、「作品を見たことがない人」よりも「一度視聴してBDの購入に値すると感じた人」の方が圧倒的に多いわけです。あくまで個人的な見解ですがそういった点から考えるとネット配信でより多くの人の目に触れることによって「作品が売れる可能性が上がる」とまでは言えるのではないかと。

 

ただ、「ネットでの人気=作品の売り上げ」とはならないことは今までの記録から言って明らかです。ネットでの世論は一部の熱心な人々が形成しているに過ぎません。僕たちはたびたびまるですべての人たちが自分の意見を述べているように錯覚してしまいますが、大多数の人はそれを遠くから眺めているだけです。

 

 

瞬間の空気を感じられる「コメント」の偉大さ

 

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皆さんもご存知のようにニコニコ動画には「コメント」という唯一無二の武器を備えています。これは将来的にアニメ業界の発展に大きく寄与する可能性があると考えています。このコメント機能によって、作り手側は視聴者が今このシーンで何を考えているか、どう感じているかを秒単位で知ることができます。

 

もちろん、ネガティブなコメントやノイズでしかないようなコメントもたくさんありますので、ここから効果的なフィードバックが受けられるかどうかは作り手側の問題ですが。

 

これは別にコメントの内容を制作の参考にして迎合しろとかいうことではなくて、作り手側が視聴者の考えや感情に触れて、よりお互いの距離を近づけることが良い作品を作る要素の一つになるのではないかな、と。そんなことを思ったりするわけです。

 

 

 好きな時に好きな作品を見ることができるという価値

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なんだかんだ言っても、これがネット配信の一番の強みではないかと。

 

さっきも言いましたが、根本的には「とにかく多くの人に作品を視聴してもらう」ということが必要なわけです。本来アニメーションは「円盤を売るため」ではなく「視聴者に楽しんでもらうため」に作られているのですから。

 

以前にも番組の録画という手段はあったわけですが、より利便性を高めたのが動画サイトでの視聴という形。ほとんどの作品が最新話1週間無料となっているので、見たい作品は一週間以内に一度アクセスすればいいわけです。これは単純に機会の大きな増加ですしユーザーにとっての素晴らしいメリットです。

 

 

違法アップロードはなぜダメか

 

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単純に法律違反だからと言われればもちろんその通りですが、「多くの人に作品を観てもらう」という視点で考えれば別に悪いことではないともしかしたら考えられるかもしれません。別にええやないかと。

 

まあ誰でもわかることだとは思いますが、年中無休でその作品が視聴できるということになればよほど酔狂な人以外は誰もBDを買いません。すなわちそのアニメの商品としての価値が0に等しい状態になってしまいます。無料で配られているわけですから。そして会社はつぶれます。やめましょう。

 

 

 

 

勢いで書いてしまったのでなんだかやたら長くてまとまりのない記事になってしまいました。最後まで読んでいただいた方はありがとうございます。

この記事をお読みになられた方々にも様々な意見があるとは思います。批判的なご感想をお持ちになった方もあるかとは思いますが、皆さんにとって少しでもアニメの今後について考えるきっかけになったとすればとても幸いです。

 

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